ゲストハウスとホステルでフリーアコモデーション (フリアコ)してみた【体験記】

フリーアコモデーション(フリアコ) とは

皆さん、フリーアコモデーション ってご存じですか?

フリーアコモデーション(フリアコ)とは、ゲストハウスやホステルなどの宿泊施設に対して労働力を提供する代わりに、タダで宿泊させてもらえるシステムのこと。

具体的には、宿泊施設に泊まり込んでお手伝いをし、対価としてお金ではなく宿泊場所(客室やスタッフ部屋)などを提供してもらいます。

お手伝いを必要としている施設と旅人がwin-winの関係を築ける仕組みなんです。

フリアコをうまく利用すれば、宿泊費を浮かせて長旅できるだけでなく、普通の旅では味わえない交流やスキルアップをすることができるんですよ。

これからフリーアコモデーション をやってみたいという方向けに、フリアコのメリットや探し方、実際にホステルとゲストハウスでフリアコをやってみた体験を紹介します。
京都の二条城
フリアコの空き時間に観光(京都・二条城)

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フリアコの主な仕事内容やメリット

主な仕事内容

フリアコの仕事内容は、各施設や時期によって異なります。
以下のような仕事を募集しているところが多いです。

  • ルームクリーニングやベッドメイキング、施設内共用スペースの掃除
  • レセプション(受付・チェックイン業務)
  • イベントのお手伝い
  • 草取りやペンキ塗りなどの施設メンテナンス
  • 宿直
 
Minnie
私は昼間はフリーランスの仕事をしていたので、夕方〜夜間にできるフリアコを選ぶようにしていました。

お手伝いの時間は1日3〜4時間程度、週休2日くらいの条件が一般的です。

メリット

  • タダで宿泊できる(まかないが付いている場合も)
  • 空き時間に観光や仕事や通学ができる
  • 他のヘルパー(フリアコ滞在者)や宿のお客さんと交流できる
  • スキルを磨ける(ホスピタリティ業界のスキル、語学など)

フリアコを行うことで、宿泊費が浮くだけでなく、ホスピタリティ業界のスキルや宿泊施設の裏側を学ぶことができます。また外国からのお客さんが多い施設や、海外でフリアコをする場合は、語学力を磨くことも可能です。

 
Minnie
海外のホステルでフリアコしていた旅人の中には、その経験を履歴書に書いて次はホテルで働きたい!という人も結構いましたよ。

海外でやるにはビザが必要?

国や仕事内容によっては、仕事のできるビザが必要なケースがあります。海外で行う際は事前の確認が必要です。

海外でフリアコをやりたい方にオススメなのが、ワーキングホリデービザ。年齢や取得回数に制限はありますが、就労することが認められています。もちろんフリアコだけでなく普通の仕事もOKです。

フリアコ先の見つけ方

フリアコの受け入れ施設は、「ヤドグラシ(公式HP」などのウェブサイトで探すことができます。またGoogleやTwittterで「フリーアコモデーション 」「フリアコ 大阪」のように検索して探すことも可能です。

フリアコ先の見つけ方や注意事項について、以下の記事に詳しくまとめています。ぜひ覗いてみてください★

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【体験記】実際にフリアコしてみた

ここからは私が実際に体験したホステルとゲストハウスでのフリアコについて、条件や仕事内容、1日のスケジュールを中心に紹介します。

名古屋・大須のホステルでレセプション業務

まず1つ目は、名古屋市大須のホステルでのフリアコ体験。主な仕事は夜間のレセプション業務でした。

  • 場所:名古屋市大須のホステル
  • 滞在期間:1ヶ月
  • 仕事内容:
    • 夜間レセプション(受付)
    • 宿直(寝てOK、何かあれば対応)
  • 業務日数・時間:
    • 週5日
    • レセプション担当は夜9時〜最後のチェックイン(深夜12時ごろ)まで
  • 待遇:宿泊場所(スタッフ相部屋)提供、共用スペース使用OK

仕事は基本的に夜間だったので、昼間は自由でした。私はホステルのラウンジを利用してフリーランスのパソコン仕事をしていましたが、同僚のヘルパーには他のバイトをしている人や、学校に通っている人もいました。

大須のホステル。
大須のホステルのラウンジ

とある1日のスケジュールは、こんな感じです。

  • 朝 起床
  • 午前中 ラウンジでフリーランスの仕事
  • お昼 近所でランチ
  • 午後 ラウンジでフリーランスの仕事、夕食は共用キッチンで自炊
  • 夜9時からレセプション(受付・チェックイン)業務
  • 夜11〜12時ごろ、最後のお客さんがチェックインしたらレジを清算して終了
  • スタッフ部屋で宿直(寝てOK)

小さいホステルだったので宿泊客はそれほど多くなく、1日3時間程度の業務で平均2組ほどの対応でした。

 
Minnie
業務時間内でも、暇な時はラウンジでお客さんとおしゃべりしたりお茶したりして楽しく過ごしました。

レセプションを閉めた後は、宿直として朝までスタッフ部屋で待機(寝てOK)。何か緊急事態があれば(火災や急病など)対応する役目ですが、私の滞在中は特に何も起きませんでした。

京都の町屋ゲストハウスで宿直

2つ目は、京都の町屋ゲストハウスでのフリアコ体験です。

  • 場所:京都の町屋ゲストハウス
  • 滞在期間:1ヶ月
  • 仕事内容:
    • 宿直(寝てOK、何かあれば対応)
    • チェックインに間に合わなかった宿泊客の対応(あれば)
    • 宿泊客の朝ごはんの準備(パンや果物を並べるだけ)
  • 業務日数・時間:週6日、夜9時ごろ〜
  • 待遇:宿泊場所(スタッフ用の個室)提供、共用スペース使用OK

こちらの仕事は夜間スタッフ部屋に待機していることが主な仕事で、特に何もなければ朝まで寝てOKでした(一度、歯ブラシを売って欲しいとお客さんに起こされたくらい)。

他には、ごく稀にチェックインに間に合わなかったお客さんに館内の説明と部屋の案内をしたり、お客さんの朝ごはんを用意したり(といっても並べるだけ)といった業務も行いました。

 
Minnie
業務がとても楽だったので、スタッフの方が忙しそうな時は預かり荷物の受け渡しなどを自主的に手伝いました
京都のゲストハウス
こんな素敵な居間でパソコン仕事

とある1日のスケジュールはこんなかんじです。

  • 朝 起床、宿泊客の朝ごはん(パンやくだもの)をキッチンのテーブルに並べる
  • 午前中 共用の居間でフリーランスの仕事
  • お昼 共用キッチンで自炊
  • 午後 共用の居間でフリーランスの仕事、合間には宿泊客に預かり荷物渡し
  • 夜ごはんは友達と外食
  • 夜9時ごろからスタッフ部屋で待機、何かあれば対応
  • 宿直(寝てOK)

自由時間には他のヘルパー(フリアコ滞在者 )や京都に住む友達と観光に行ったり、夕ご飯を食べに出かけたりもしました。京都のような有名な観光地はフリアコの仕事も多く、合間に観光も楽しめるのでオススメですよ。

まとめ

この記事では、フリアコのメリットや探し方、実際に名古屋のホステルと京都のゲストハウスでフリアコをやってみた体験を紹介しました。

旅を楽しめて宿泊費が節約できて、スキル磨きや交流もできちゃうフリアコ。魅力的だと思いませんか?

この記事が皆さんの楽しい旅ライフのお役に立てたら幸いです。

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